皆さんは、「蜂」についてどのくらい知っていますか?
実は私たちの生活にとても重要な存在であるということをご存知でしょうか。
まずは花粉を運ぶ役割。世界の食料の9割を占める100種類の作物のうち、7割以上が蜂を含む花粉を運ぶ生き物によって受粉しています。いちご、トマト、コーヒー豆など、私たちがいつも食べている多くの野菜や果物の生産には、蜂の存在が欠かせません。
次に生態系の維持・生物多様性の保全です。蜂は、環境の変化に敏感な「環境指標生物」とされています。蜂が元気に飛び回っていることは、その地域の環境汚染が少なく、生態系が豊かであることを示しています。
さらに蜂が減少すると、その地域の多くの植物が受粉できなくなり、森林の減少・水資源への影響・地球温暖化にまでつながると言われています。また他の生き物と同様に、食物連鎖の一部としても、生態系のバランスに関わります。
かのアインシュタインもかつて、「ミツバチがいなくなったら人間は4年で滅ぶ」という言葉を残しています。
しかし、都市開発や農薬使用による影響で、蜂などの花粉を運ぶ生き物たちの減少が、問題視されています。
そのような背景から、キャサリンハムネットは花粉を運ぶ生物、特にミツバチの保護について訴えてきました。
以下は2013年にヴィヴィアンウエストウッド氏と参加した「March of the Beekeepers(養蜂家たちの行進)」というキャンペーンの様子です。
この運動では、ヨーロッパ全体でミツバチの個体数減少の主な原因とされていた農薬の種類について使用禁止を求め、ロンドンの国会議事堂前で行われたデモへの参加と首相官邸への嘆願書の提出が実施されました。
ミツバチをはじめ、全ての生き物が共生している美しい地球を保全するために、まずは生き物それぞれに複雑な役割・相互関係があることを理解し、問題や現状を知ることが重要です。